お洒落な革財布を生み出す過程 (前編)
2021/09/27
A life(ア・ライフ)長財布製作中 -前編-
世界に一つの洒落た財布
人とできれば同じものを持ちたくない。
一般的にブランド物と呼ばれるものではなく
自分が気に入ったものを持ちたい。
シーン問わず使えるお洒落な財布がいい。
革が好き。
せっかくだし長く使いたいので
派手なものよりシンプルがいい。
でも、使いやすさは大事。
そんなお客様の声に沿った革財布
”A life”(ア・ライフ)長財布
本格的にシリーズ化しラインナップに登場いたします!
TEAM ORAの新シリーズとして、
”A life”というシリーズの準備が始まっております
実は、今年春ころにサンプルに加えて
いくつか商品として製作しておりました。
TEAM ORAの決まり事として
フルオーダー品以外は
”一度は自分で使ってみる”
これを実行しております。
最初のサンプル品に関しては
実際に使用してみて
今回の財布に関してもほぼ完成に近かったのですが
細かい寸法などを修正して
1作目に取り掛かりました
サンプルに関しては、
私のオンラインサロンの方で販売させていただき
メンバーの方の手元に旅たちました。
他の1作目の製作分も
イベント出店や工房での販売などでほぼ完売し
好評いただきました。
そこから少し期間が空いてしましましたが
そんなお洒落な革財布が
本格的にラインナップ作品として仲間入りです。
ごちゃごちゃと散らかっているのはTEAM ORAの作業台
このシリーズの特徴は何といっても見た目のデザイン。
完成写真の2点ですが
フタの部分がなんとも言えない曲線や
独特なカタチになっています
お洒落ポイントで1番の特徴ですね
これは、
革を動物(今回は両方牛革)から頂き
こうやって財布などを作れるように
皮から革へ素材とする過程で
自然と出来上がった外周、端の部分。
1枚1枚違う上に伸びや傷などは場所によってさまざま
その中で、
「どこをとってデザインにしようか」
「この革のここなら内装はどれにしようか」
と1点ずつ悩んでいきます。
これが一番時間がかかって難しい所。
もちろん正解はなく
毎回違う形で合わせていくため
想像力を膨らませながら
1点1点バランスを考えて一発勝負!
この一番最初の作業で
お洒落になるかどうかも全部決まってしまう
いわば職人のセンス!
(なんだかプレッシャーがすごいな…)
今回紹介する2点は
黒の方は表面のシボと呼ばれる凹凸が特徴的な
柔らかく優しい牛革
オレンジ色の分は
同じシボがありますが熱処理を加えている分
少しパリッと腰がある印象
(どんどん柔らかくなってきます)
そして、
裏に何やら模様と数字が?!
これは、ざっくり言うと
協会の公認マークと大きさを表す数字です
244
とありますね
10cm×10cmを1ds
と革業界では定義されます
このオレンジの革は、244ds
10cmの四角形が244個分。
めちゃくちゃデカいですねw
そんな数値を裏に書かれた部分を
あえて今回は選んでみました。
余談をしていたら長くなっちゃいましたね
続きは後編へ…